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 薬剤散布のないまちを目指して ーストップ!住環境の農薬害ー

【はじめに】 
 2003年、一期一年目の私に、アメリカシロヒトリやチャドクガといった樹木害虫の防除に、農薬散布を復活させないでという要望が届きました。これが、薬剤散布と化学物質過敏症問題との出会いでした。
 当時、金沢市内に住む子どもさんともども、化学物質過敏症に苦しむ要望者から、詳細で膨大な資料の提供を頂き、市内在住の別の患者さんとも面談して、本会議での質問を組み立てました。以来、市の樹木害虫防除検討会の座長金沢大学名誉教授生態学の大串龍一先生にも、ご助言を頂きながら、回の本会議質問、常任委員会質問にとり組んできました。
 その甲斐あってか、今年度(2008年度)の当初予算に、医療関係者による化学物質過敏症研究会が計上され、市保健所を所管に研究活動がスタートしています。また、緑と花の課は、捕殺防除でカバーしきれない虫害に対し、生物由来の無害散布液として樹勢回復液ラクトバチルスを試験的に散布して、その効果を調査することにも、着手しています。
以下、この間の議会内外での薬剤散布のないまちを目指すとりくみを振り返り、ご報告したいと思います。
【構成】
〔2003年12月議会での初質問〕
〔2004年12月議会での2回目の質問〕

〔2007年8月都市整備常任委員会での質問〕
〔2007年12月議会での3回目の質問〕
〔2008年3月都市整備常任委員会での質問〕
〔化学物質過敏症研究会発足〕

〔県外の化学物質過敏症患者からの情報〕
〔香料自粛等 他自治体でとりくみ進む〕
〔樹勢回復剤「ラクトバチルス」の試験散布〕

〔汚染米問題に対する太田農水大臣発言に怒り!〕

〔2003年12月議会での初質問〕(03.12.8)
市街地における農薬散布と環境・健康の問題
(1)まず、9月議会の市長答弁を受けて始められたアメリカシロヒトリ等樹木害虫の捕殺防除体制の見直しに関してお尋ね致します。
 金沢市が30年間続けてきた薬剤散布方式から捕殺防除を基本とする方式に転換したのが2001年度。当時の経過を紐解けば、このような環境に配慮した防除方式への転換は、長年薬剤散布に依存してきた本市にとっては、画期的な転換であり、一大英断でもあったと思われます。
 そこでまず、こうした経過を経て実施された薬剤散布から捕殺防除への転換の意義をどう受け止めてこられたか、改めて市長の所感をお聞かせ下さい。
 次に、今回の見直しには、捕殺防除が難しい、有効ではないとの苦情や、薬剤散布を求める声が町内会等地域から上げられてきたことが背景にあると側聞しています。
 他都市での経験によれば、こまめな観察と状況調査に基づく的確な捕殺は、野放図な薬剤散布より効果が高い上、数年後には薬害による生態系の破壊から復活する天敵の補食が活発化するなど、自然の力により深刻な樹木の食害は防がれると言われています。金沢市の場合、27年間という長年の大量散布後のわずか3年間の推移であることを考慮し、捕殺防除は有効ではないとの評価を拙速に下すべきではありません。
 先月立ち上がった「都市樹木害虫防除検討会」では、捕殺防除を引き続き基本とするものの、薬剤散布の条件づくりに向け合意されたと聞きます。中心的に検討すべきは、薬剤散布の安易な再開ではなく、捕殺防除の実効性を高めるための制度、社会的弱者に配慮した協力体制、財政、制度を周知する広報の充実ではないでしょうか。
 そこで、見直しの趣旨と具体的内容について、都市整備部長の見解を求めます。
(2)次に、農薬による健康被害を防ぐと共に、患者の人権を守る観点から述べさせていただきます。 
 市内在住の化学物質過敏症患者の方から直接話を伺う機会がありましたが、近隣での薬剤散布時期に発疹が悪化し、うつ症状の全身倦怠がすすんで炊事の気力さえ出てこない苦しさを訴えられました。しかも、空気を通じた農薬吸入がこうした苦しみをもたらすことは健康者には理解し難く、偏見が注がれたり、大げさだと取り合ってもらえないなどの対人関係の苦しさも重なってきたと述べられました。
 2002年度に至ってもOECD加盟国平均の6倍もの農薬が使用されているという世界最大規模の農薬大国日本を尻目に、海外で農薬の毒性に対する研究はすすみ、認識は深まっています。特に注目すべきは、米国科学アカデミーなどの1990年代からの研究により、胎児、子どもは特に影響を受けやすく、神経発達障害、免疫機能不全、ガン、アトピー昂進を生じる可能性があり、子どもたちへの安全基準は10倍強化されるべきと提起されてきたことです。そうした結果、カナダでは農薬の神経毒性を重視し、昨年、農薬使用を厳しく規制する「有害生物駆除製品法」が成立、EUでも今年、農薬再評価の結果300種類以上の有機リン系をはじめとした農薬が失効することになっています。
 日本でも、ようやく今年9月に農水省の通知「住宅地における農薬使用について」が出されました。そこでは、農地を含め病害虫駆除は農薬にたよらない方法で行い、やむなく使用する場合の使用量削減、住民・子どもに健康被害を及ぼさない具体的な努力を求めています。加えて、健康被害への相談窓口を設置するなど適切な対処も求めています。
 そこで、関係当局にお尋ねします。
 まず、農薬の毒性を理解し、脱農薬に向かう市民意識を啓発する広報、地域での講習、教育のあり方を検討すべきと思いますが、如何でしょう。
 2点目として、健康被害と社会的偏見に苦しむ患者救済のための相談体制は、福祉保健部、環境部、都市整備部さらには農林部、教育委員会など部局連携の体制が必要だと考えます。現状と今後の方向についてお答え下さい。
 3点目に、シックスクール対策並びに校地内での害虫駆除に関わる農薬被曝を防ぐ対応をどのように行ってきたのかについて教育長にお尋ねします。

   ー答弁要旨はこちらからー

〔2004年12月議会での2回目の質問〕(04.12.14)
都市生活空間における薬害防止について
 条件付きで一部薬剤散布を認めるアメシロ等樹木害虫防除助成事業が初年度の防除時期を終えました。この間、産業技術総合研究所と国立環境衛生研究所が化学物質の脳神経発達への影響を突き止めた動物実験、千葉大学医学部が環境健康指導士養成講座を開設、東京都が化学物質の子どもガイドラインを策定、日弁連人権擁護大会で化学物質政策の策定を求める決議を採択する等環境化学物質が人体に及ぼす悪影響やその防止策について、国内でも研究、認識がまた一歩進んでいます。そうした状況をも踏まえ、以下質問します。
(1)第1に樹木害虫防除新方式初年度の総括についてです。捕殺防除以前の2000年に比べ総散布量は2.4%に抑えられたとのことですが、町会において散布することへの合意形成や周辺住民への配慮は十分に行われたのでしょうか。また、助成制度の枠外とは言え、町会によっては単独で一斉薬剤防除を行っているとの情報も耳にします。薬害防止、環境保全の観点から今年度の実績をどのように受け止め、どう今後の課題を認識しているのかお聞きします。
(2)第2に、農薬の影響を特に危惧されている子どもたちが通う学校での散布量にかなりの格差が見られるようですが、その要因等把握されているのでしょうか。また、高齢者施設、水質管理センター、図書館他広範な公共施設で除草剤散布、学校農園付近での除草剤使用の実態も耳にします。安易な薬剤散布の防止、散布量削減、散布方法の見直しなどについて庁内連絡会として十分な把握・検討・周知は図られているのでしょうか。お尋ねします。
(3)第3に、市立病院を含む医療機関、保健施設内における害虫駆除薬剤の使用についてです。今年11月17日付けで、各都道府県宛に厚生労働省医政局指導課長名で「医療機関におけるねずみ及び昆虫等の防除に関する安全管理について」通知が出されました。そこでは、殺鼠、殺虫剤使用による患者等への健康影響防止の必要性、薬剤による駆除は必須ではなく、発生、生息、被害等の定期的統一的な調査を踏まえ、薬剤散布以外の方法を採用することや薬剤散布を最小限に抑える旨通知されています。報道によれば、市内には、以前から防除業者と連携の上通知の趣旨にあるような配慮をもって防除を実施してきた民間病院もあるようです。本市市立病院、保健衛生施設における施設内防除の現状についてお伺いします。
(4)第4に、化学物質過敏症対策についてです。潜在患者も含めると、全人口中10%程度の化学物質過敏症患者が存在すると言われます。地域保健法第6条の趣旨に則り、環境汚染を要因とする化学物質過敏症患者の生命、生活を支える上で、保健所の役割は極めて大きいと思われます。患者個人への支援はもとより、患者数の把握、情報収集、研修、医療機関、学校、公共施設等への働きかけなど積極的な役割が期待されます。また、呼吸器、循環器系に特色をもつ市立病院において、化学物質過敏症治療を研究・実践するプロジェクトを立ち上げるなど、総合病院であることを活かした具体的な施策を展開すべきと考えます。ご所見をお伺いします。
    ー答弁要旨はこちらからー


〔2007年8月都市整備常任委員会での質問〕
(07.8.21)
◆森一敏委員 街路樹、樹木防除に関して質問したい。これから2化期に入り1年間の結果を見て詳しく検討したいが、散布量がふえる予測をしていたが、どういう状況で散布しているのか。
◎牧野緑と花の課長 
実際に見て判断したのかという話だが、私は直接その場には立ち会っていないので答えることはできない。あくまでも効率的な防除をお願いしており、業者と町会の方が立ち会ってどちらかを選んでいる。前は捕殺が基本だったが、状況によって捕殺では無理なときには薬剤もやむなしという判断をしている。
◆森一敏委員 
捕殺が基本と考えていいのか確認したい。その捕殺を基本としてやむなしとなった場合に、早期であればピンポイントで害虫を防除することができるので、その条件のもとで薬剤を散布するのが決定方針の一部変更であったと理解している。検討会の専門家の論議でもそういう方向でやってみようということになったと理解しているので、そのピンポイントでやった結果として、この338%という4倍近くの散布量になったのか。あるいは散布の基準があいまいなために、これだけの散布量になったのか。そのあたりを把握する必要があるのではないか。
◎牧野緑と花の課長 
ことしは現場を見て、町会長と防除業者で相談して効率的な方を選んでもらった。当初はその辺のことが徹底しておらず、6月28日現在で全町会あてに防除システムが変わったことについて再度文書を出している。捕殺が基本で、やむを得ない場合だけ薬剤というのではなく、あくまでも効率的な方を選んでほしい。ただ、農薬については、健康被害があるので十分注意し、散布する場合については、周りの方にも連絡してほしい。もう一つは、予防的な散布については全然効果がなく、あくまでも発生したところにかけてほしいと限定する文書にしてある。
◆森一敏委員 
私の理解と今の答弁の間に少しずれがあるように感じた。もう一回確認するが、害虫の害と人間の化学物質過敏症の問題が最近クローズアップされており、小さい子供に与える影響は何が大きいか、化学的な分析も進んでいる中でのこの措置だが、やはり捕殺が大原則ではないかと思う。それについてはまた改めて意見を述べるが、どういう状況のもとで散布がされたか、それが散布量に結びついたかということについて、できるだけしっかり把握できるようにしてほしい。これは要望である。


〔2007年12月議会での3回目の質問〕(07.12.12)
樹木害虫防除について
 都市樹木害虫防除検討会の会議録によれば、今2007年度の防除にあたって、委員間でかなり激しい議論が展開されたことが伺われます。初期段階の発見と効率的な防除を行いたいとする市の新たな方針が示されたことに対し、捕殺防除を基本とすることが継続されるのかどうかをめぐる議論です。もし、「効率的な防除」が農薬散布に自由度を与えることであれば、環境汚染とりわけ環境ホルモンによる人体への悪影響、化学物質過敏症の発症リスクを高めることになります。厚生労働省は、2006年3月の国会において、「有機リンは急性中毒の他情動や精神活動など高度な脳機能に慢性的な障害を引き起こす恐れがある」と公式に答弁し、5月より農薬のポジティブリスト制度を導入して、一律に基準値を設定しました。2003年の農水省通知「住宅地等における農薬使用について」に続く国の顕著な動きです。そこで、まず、今年度の樹木害虫防除の具体的な方針について改めてお尋ねし、捕殺防除がどのように位置付けられていたのかをお聞かせ下さい。
 さて、本市が使用するトレボン乳剤はピレスロイド系の農薬ですが、除虫菊由来のピレトリンと言えども呼吸器系への障害が報告されているほか、殺虫効果を高めるために化学合成したピレスロイドには、発達中の神経系、成熟した神経系への悪影響、免疫系、内分泌系への悪影響がやはり指摘されてきました。都市整備常任委員会に報告された今年1化期までの散布量データによれば、合計散布量は増え続け、一斉散布を行っていた2000年度の一割前後という状況になっています。今年度1化期では、町会関係では前年比の5.17倍、市有施設では3.32倍で、とりわけ市有施設分は対2000年度比48%の水準にまで達しているわけです。この散布量の増加傾向をどう受け止めておられるのか、また、来年度の具体的な防除方針がどう検討されているのかについてもお答え下さい。
 次に、多くの子どもたちで賑わう21世紀美術館は、館内施設に加えて樹木と広い芝生を管理しています。害虫駆除には、どのような配慮を加えておられるのかお尋ねします。
 
また、地域によっては、薬剤散布を求める圧力が未だに高いとも側聞します。薬害や化学物質過敏症に対する意識啓発は、十分に効果を上げてきているのでしょうか。
 さらに、潜在的には10%程度存在していると推計されている化学物質過敏症患者の実態は、本市に於いてどの程度把握されているのでしょうか。防除作業従事者の暴露防止対策も重要です。私が面談したある患者さんは、依然として症状が重く、医療・保健機関の支援を必要とされております。前回の質問の際に、私は呼吸器系に専門機能を擁し、総合病院である市立病院に化学物質過敏症の診療部門を立ち上げることを提案しました。環境ホルモンの問題がこれほど注目され、化学物質対策が急務とされている今日、医療・保健機関とも連携し、発症者の実態把握、専門相談、治療にわたって、積極的な支援施策が講じられるべきであると考えます。この件について再度見解を伺います。
 この項の最後に、住民の樹木害虫への過剰な反応を防止するには、幼少の頃から昆虫等に親しませることが有効であるとも指摘されています。生態系や虫を理解する教育を行い、不必要な農薬散布を排除する市民意識を育てることも大切です。教育委員会とも連携して、学校現場に資料提供を行うなどの支援を提案してきました。検討の状況はいかがでしょう。
     ー答弁要旨はこちらからー

〔2008年3月都市整備常任委員会での質問〕
(07.12.17)
◆森一敏委員 @樹木害虫防除に関して、虫の発生状況は年によっていろんな条件が背景にあるので、その変動によって薬剤の散布量が変わると理解しているが、ことしの検討会で散布量についてどういう議論があったのか、包括的で結構なので答弁願いたい。
 A1化期の段階で町会長との間で意思の疎通が十分でなかったと報告にあったが、もう少し具体的にどういう問題があったのか教えてほしい。
◎牧野緑と花の課長 
@検討会での薬剤散布の議論だが、防除業者からは1化期でたくさんまいたこともあり、2化期が思ったほど要望も件数もなく、量も去年に比べて少なかったので、トータル的には初期防除が効いたのではないかという意見もあった。ただ、薬剤をまくに当たって、ことしのアメシロの発生状況は、気候の関係もあるのではないかということもあり、薬剤がトータル的に減ったことについては来年も、それから再来年も少し見てみないとわからないとのことであった。全体の量はふえているが、一部薬剤を認めたことに関して、ふえた量についてはそれほど大したことにはならなかったという意見であった。
 A町会に対して、これは我々の説明が行き届いていないこともあって、一部の町会では全面的に薬剤散布を解除したと誤解し、防除業者が行ったときに「いや、解除はしていない」と聞き、市に問い合わせてくる事例もあったので、6月に全町会長あてに文書を発送したところ、2化期については大分減り、薬剤も要望件数も減った。少しは理解してもらえたかと思っているが、町会長については年度ごとにかわることもあるので、来年度は本当に初期の段階で全町会長あてに、文書で徹底したい。
◆森一敏委員 
やはり地域には薬をまきたいという、そういう動機というか、そういうものが根強くあると私も思うので、それに対しては適切に対応してほしい。
 散布量についての議論が、いろんな条件を勘案しながらどう評価するかという議論だったと思うが、じりじりと散布量が上がってきていることも事実である。2化期に減ったように、いろいろな人たちの意識が変わることによって来年以降も減っていくということになれば、これは大変いい勉強であったと思うのでそれには期待したい。やはりこの増加量は、無視できない傾向で、これ以上ふえないようにしてほしい。2000年の比について、あの時点で金沢市の薬剤散布量は全国的に突出していて、これが大変問題になったことをここで再認識しておきたい。
 薬剤散布の量を抑えるために動力噴霧器の扱い基準を設けるということだが、これは具体的にまだ最終決定されているかどうかわからないが、どういう方向でその基準を設けようしているか。
◎牧野緑と花の課長 
動力噴霧器の使用の基準づくりに当たっては、まず、とりあえず一番大事なのは農薬の取締法を守らなければならない、これが第1点である。それから、今委員が言ったように散布量は必要最小限に抑制したい、また、飛散防止に努めることを基本として、作業時間とか事前周知の範囲、散布作業の注意事項などについて検討会でもいろいろ話が出たので、その意見や、防除業者の意見を聞きながら定めていきたい。ただ、この基準づくりについては、少し難しいところ−−防除業者と話をした中では、捕殺と薬剤散布の切り分けが非常に難しいことがあり、今、一つの考え方としては、点、線、面、この3つのパターンで分ければいいのではないかという意見があった。幼虫が少し点在している場合には捕殺が効果的である。それから線的に少し拡散している場合には肩かけ噴霧器で少量的にスポット的に当てるのが効果的であろうと。もう一つ、面的に全体的に広がってしまったのならば、とても捕殺や肩かけでは及びがつかないので、動力噴霧器に頼らざるを得ないと。そのような3つの視点で分ければいいのではないかということが今議論になっている。また、発生の状況とか気候の関係とか、特に1化期は温度が比較的低いので成長も遅く意外と捕殺がしやすいが、2化期になると結構気温が高いため虫の成長も非常に速い。そういった意味も合わせると、なかなか2化期は捕殺が大変だということも業者から聞いている。そのようなことも踏まえて来年に向けて基準づくりをする。
◆森一敏委員 
@薬剤を一部カットするというふうに変わったときに、全戸配布の周知チラシが発行された。それ以降、回覧に切りかわっているが、ことしの状況を踏まえるならばやはり再度全戸配布という周知の方法も考えてほしい。
 A本会議の答弁では、早期防除に努め基本は捕殺できる場合は捕殺とのことであったので、ここの部分をきちっと押さえてほしい。私もチャドクガでことし捕殺をやって事なきを得た。完全防備で捕殺をしたらそれ以降はなかった。やはり自分のことは自分で注意し、実践する。その上でそれを超えるものは市の防除施策にお願いをするという考え、また、薬剤の問題も含めて、再度、密に周知願いたい。

◎牧野緑と花の課長 
@全戸配布について、基本的には18年度と取り組みは変わっていないので、全戸配布というよりも各町会長に周知徹底することが大切である。町会での防除については、必ず町会長もしくは防除指導員の立ち会いが必要なので、その人たちに徹底していく。市の施設についても、薬剤がふえないように庁内の検討会を通じて徹底していきたい。
 A捕殺が基本ということについて、来年の班回覧チラシ、それから町会長への通知文においてしっかり周知していきたい。

〔化学物質過敏症研究会発足〕

 地元紙が報じましたが、08年3月11日に、保健所を会場に薬剤散布による化学物質過敏症研究会が開催されたというのです。08年度当初予算案に、保健衛生事業のひとつとして、この研究会が設置されることを知っていましたが、年度内に会がもたれたことには、少々驚きました。今朝、保健衛生課長に関係資料をもらい、確認したところ、年度内から設置し、来年度は予算案にあるように本格的に研究会を運営し、化学物質過敏症の認識、どう対処すべきかを医師を中心に、薬剤散布関係機関とも連携して方策を見いだしたいということでした。年間計画では、この領域で先端を行く北里大学の石川先生を招くことも位置づけられていました。
 幾度とこの問題を質問してきましたが、07年12月議会でのやりとりで、私の再質問に対して、市長が「アンテナを高くしなさいというご趣旨。」と答弁したことで、トップダウンの指示が保健衛生課に降りてきたということのようでした。とにもかくにも、NPO化学物質過敏症支援センターの情報もアクセスしているようです。同様に、「義肢装具のありかた検討懇話会」も、我が会派が政策要望し、沖縄政務調査の報告をするなどから、予算書印刷直前に山出市長の指示で障害福祉課所管事業として入ったものです。

〔県外の化学物質過敏症患者からの情報〕
洗剤と地球温暖化について初めてメールをさせていただきます。(08.2.15)

私は、去年の夏に化学物質過敏症になってから、トイレの匂いがしんどいのです。
それは、汚いからとかではなくて、使われている洗剤が、とてもきついのです。
トイレの合成界面活性剤や香料で、しんどくなります。
体にも、よくないですしね。
食料品の偽装が数多く行われたこともあり、食料品コーナーでは、表示を見ながら、買い物をされている方が多くなりました。
しかし、日用品売り場では、成分を見ながら、買う方は少ないと思います。
最近問題になっているアスベストひとつをとって見ても、
国も企業も業界も、それぞれが随分昔から安全性を疑っていたようですが、目先の利益を優先し、結局はたくさんの人が被害に遭うまで安全策を講じてきませんでした。
日用品の中に含まれる化学物質の有害性や経皮吸収の危険性を、不特定多数の方が泊まられるホテルや旅館だからこそ、考える必要があるのではないでしょうか。
公共の施設においてもです。
一般的に使われているから、大丈夫だとは、絶対言えないと思います。
問題は、商品を信頼し、毎日安全だと思っている日用品にとんでもない健康を害するリスクが存在することです。
日用品に有害、危険という表示は、ないですから。
本当の意味での安全、安心を、化学物質過敏症になってから、考えるようになりました。
私が、安全な食品と日用品を買っている所でだけ、言われているのかと思っていたら、 この一月で、3回ぐらい経皮毒についてテレビで特集が組まれていました。
少しでは、ありますが関心が、持たれだしているような気がします。
ホテルや旅館の備品に関しても、成分に関心を持つ方が、私以外に出てくるのではないでしょうか。
公共の施設においてもです。
だからこそ、[有害な成分とは何か]という考えを持って、安全な製品を選択する必要があると思います。
本屋で、経皮毒の本が、目立つように並んでいました。
関心を持たれているという事ではないでしょうか。
地球に優しく、人に優しくです。
私が求めているのは、本当の意味での安全、安心、美味しさ、安らぎです。
美味しく食べに行きたい、楽しく、リラックスできる所に旅行がしたいという気持ちだけです。
私が空気清浄機を買ったお店の方は、しんどいと言いながら、出かけているのといいますが、楽しみたい気持ちとの葛藤です。
食材は、気にされていても、お皿を洗う洗剤は気にされていないことが多いです。
食材はお皿に載っているのです。
体に優しくない洗剤で洗っていても、一緒に口の中に入るのです。
なぜかなと疑問です。本当の意味での美味しさではないと思います。
私は、化学物質過敏症や、経皮毒について、自分の症状が出て、初めて深く考えるようになりました。
症状がでるまで、使っていたのだからしょうがないのかもしれませんが、化学物質過敏症になって、初めて気づくことがたくさんありました。
テフロンのフライパン、やめようやめようと思っていましたが、なかなかやめずに使っていました。
反応して初めて本当に体に悪いとわかりました。
フライパン以外にホットプレートや炊飯器もテフロンの物は、反応して、気持ちが悪くなり吐きました。
ようやく、やめることが出来ました。
料理番組において、テフロンが使われている事が多いのにびっくりしました。
症状が出るまでは、そういう風にテレビを見ていませんでした。
私自身、使っていたのですから。
この料理人の方が、これを使うのかと本当にがっかりすることが多いです。
ゴムベラを使って、フライパンでの炒め物、溶けてきそうでぞっとしました。
たぶん、反応して気持ちが悪くなると思います。
昔ながらの道具類には、反応はしません。
鉄のフライパンも塗装において、化学物質が出るものがあるという事を知りました。
問い合わせの時に、大丈夫ですといっていた物が、
〔化学物質過敏症になっているのです〕と言った所、〔使われない方がいいです。〕という返事でした。
それは、あるお店で、2年待ちの商品なのです。
体によくない調理器具で、2年待ちとは、どういうことなんでしょうね。不思議です。
鉄において、塗装の仕方によって、体に負担になる事があるとわかりました。
身の回りの物を改めてにおって見ると、いくつかに化学物質の発している臭いがしたのです。
とてもびっくりしました。
あまりきつい臭いのする物は、やはり何らかの化学物質が発していているのでは、ないでしょうか。
12月の新聞に記事が出ていました。http://hes.pbh.med.kyoto-u.ac.jp/pfcreview/070523.htm
本当に化学物質過敏症になって初めて、気づくことがたくさんあります。
農薬付きでない観葉植物や花が、ほとんどないということも初めて知りました。
病院のお見舞いにお花をプレゼントしたり、自分でも飾っていました。
今後は、無農薬のお花か自分が育てた物以外は、プレゼントはしない、
農薬付では、どうかなと思うようになりました。
部屋の空気を浄化するといっている観葉植物から、農薬が出ていては、逆に部屋の空気を汚しているのではないでしょうか。
ちょっと、謳っていることと、違いすぎます。
私自身、症状が出るまで、気づかなかったことが本当にたくさんありました。
食器を洗う洗剤。
食器においてもそれが口に入るので経皮毒になるということ、
合成界面活性剤の入っている歯磨き粉も体に悪いということをです。
それについても、私自身、ようやく気づいた状態ですので人のことが言えません。
インターネットで、経皮毒。せっけん。合成界面活性剤。化学物質過敏症について解りやすくのっていました。
誰でもが、化学物質過敏症になりえます。
私もまさか自分がなるなんて考えもしませんでした。
リホームの失敗もありましたが、合成界面活性剤による経皮毒もあったように思います。
私が、香料に一番反応しているのは、
たぶん、去年、香料入りの入浴剤を喜んで使っていた可能性が、大きいように思います。
それから、抗菌性のおしぼり、ウエットティッシュ、抗菌性綿棒に反応しました。
私は、解らずに一生懸命柘植の櫛に抗菌性綿棒で椿油を塗っていたのです。
もうその櫛は、残念ながら、処分しました。
抗菌性のいろいろな商品が出ていますが、どこまで安全なのでしょうか。疑問です。
メーカーは、安全性データーシートを出して、洗剤同様安全ですと言うと思います。
病院では、必要だと思いますが、日常生活においては、使いすぎのように思います。
お風呂の水にも、反応しました。塩素の影響でした。
どうなのかなと思いながら付けた活性水器で、お風呂が楽になりました。
沸騰するのも、早くなりました。
活性水器は、洗剤の量が減り、水の沸く時間が短くてすみ、水道管の汚れが付きにくく、メリットが高かったです。
私自身、本当かなと思いながら、家の水道のメーターの元栓につけました。
42度のお湯に入っていたのが、39度か38度で十分になったのですから、体への負担は、違ってきています。
お手入れが要らないというのは、簡単でいいです。
病院であったり、旅館であったり、ホテルであったりがもっと普及してくれたらいいなと思いました。
水がきれいであれば、必要がないですね。
トイレットペーパーは、無香性が一番いいです。
トイレットペーパーにも、経皮毒があることを知りました。
洗濯の柔軟材にも反応しました。
食材、調理用具、石鹸、シャンプー、掃除道具、 水、などを換えて今、以前の反応は減ってきています。
排気ガスが喉にしみて苦しかったのですが、だいぶ楽になりました。
それから、灯油の臭いでも、反応していたのですが、あまりしなくなりました。
今回、化学物質過敏症になった事で、いろいろと勉強になりました。
何が本当に安全であるのかという事を考えるきっかけになりました。
楽しみたいので、ホテルや旅館や料亭に、聞きましたが、食材、調度品には、こだわりがあっても、
本当の安全安心にこだわりのある所は、皆無に近いということに気づきました。
ホテルのスイートといっても、本当の所、安全、安心、安らぎの所では、ないのです。
本当にどこも一緒でした。
食材には、気を付けてらっしゃるのに食器を洗う事に対しては、どうなの状態でした。
口に入るという意味で、いっしょなのですが。。。
だいぶがっかりしています。
でも、しょうがないのかもしれません。
私自身が、反応するまで、いろいろと使っていたのですから。
旅館やホテルにおいて、トイレの石鹸への取り組み、トイレットペーパーの取り組み、清掃の洗剤への取り組み、食器の洗剤への取り組みが、ほとんどされていないのは、なぜなのでしょうか。
地球温暖化が叫ばれていて、まだいろいろ出来ることが、あるように思います。
ホテルにおいても、旅館においても、対応している所が少ないのです。
私のような化学物質過敏症の人は、増えていると思います。
無農薬野菜までは、考えておられても、その先が。。。。だったりです。
無農薬野菜も実際は、少ないですよね。
化学物質過敏症の人にも優しいということは、他の症状が出ていない人にも優しいのです。
いろんな食品の安全と安心の団体があり、オーガニックのショップも結構人が入っています。
そこで買い物をしていて思ったのですが、
今、本当の意味での安全安心が求められていると思います。
今回、無農薬無化学肥料という言葉も知りました。
無農薬有機栽培では、化学肥料が使われているということもです。
先日、オーガニックレストランに食事に行ってきたのですが、お手洗いは、石鹸を使われていて、大丈夫だったのですが、
そこで出されたおしぼりで気持ちが悪くなりました。
普通のおしぼりでは、大丈夫なのですが、袋入りの分に関しては、使われているものが体に悪いので、反応するのです。
私が、使う分に関しては、布のおしぼりを出してくださいましたが、暖房で、揮発して、他の方のおしぼりの臭いがしんどかったです。
このような有害物質を含んだ多くの日用品に囲まれて生活をしています。
そして、無農薬、無化学肥料の野菜を使っています。という所でさえ、何の疑いもなく、袋入りのおしぼりを使っているのでしょう。
食料品の偽装が数多く行われたこともあり、食料品コーナーでは、表示を見ながら、買い物をされている方が多くなりました。
しかし、日用品売り場では、成分を見ながら、買う方は少ないと思います。
食事で、使い捨てのおしぼりが出てきたら、一度臭ってみてください。
何か気づくことがあるかもしれません。
もしかして、ツーンとした臭いは、しないでしょうか。
それで子供の口を拭いても大丈夫でしょうか。
ちょっと疑問を持ってください。
体の声に聞いてみてください。
何か違和感があるものは、体にとって、よくないのではないでしょうか。
普通に、売っている綿棒も一度臭ってみてください。
もしかして、こんなのを使っていたのかと思うかもしれません。
最近問題になっているアスベストひとつをとって見ても、
国も企業も業界も、それぞれが随分昔から安全性を疑っていたようですが、
目先の利益を優先し、結局はたくさんの人が被害に遭うまで安全策を講じてきませんでした。
日用品の中に含まれる化学物質の有害性や経皮吸収の危険性を、
一般的に使われているから、大丈夫だとは、絶対言えないと思います。
問題は、商品を信頼し、毎日安全だと思っている日用品にとんでもない健康を害するリスクが存在することです。
日用品に有害、危険という表示は、ないですから。
本当の意味での安全、安心を、化学物質過敏症になってから、考えるようになりました。
[有害な成分とは何か]という考えを持って、安全な製品を選択する必要があると思います。
私が空気清浄機を買ったお店の方は、しんどいと言いながら、出かけているのといいますが、
楽しみたい気持ちとの葛藤です。
私が、行っているトレーニングジムでのトイレがしんどくて、粉石けん、EM液や重曹やクエン酸などをプレゼントしたのですが、
今までと変わらないぐらい汚れも落ちるといってくださいました。
トイレは、トイレ用と書かれた分での掃除をしないといけないわけでは、ないですしね。
ただ、メーカーが決めただけですもの。
洗濯用の粉石けんをそのままではなくて、溶かして使うのです。
それを業務としてされている所も、東京の方にありましたが、使われている粉石けんの量は、それほど使われていないようでした。
主人は、化学物質過敏症ではないですが、シャンプー、リンス、や石鹸を変えたところ、頭の赤かった所が、だいぶ少なくなってきています。
髪の毛も増えているようだなと観察しています。
手荒れも、改善されてきました。
背中のかさかさしていた所が、冬にもかかわらず、逆に良くなってきています。
体に優しいものに変えると違いがわかります。
もっと早く変えれば、よかったなと思いました。
お風呂の掃除やトイレの掃除も、体に優しいものでも、十分汚れが落ちるし、きつい臭いがなくなってよかったと思っています。
自分が、楽になっただけでなくて、いろんな変化がありました。
石鹸に変えてから、髪の地肌が変わってきました。
合成界面活性剤が、本当に体に悪かったのだなという実感があります。
体に優しくない洗剤は、地球にも優しくはないです。
せっけんは、一定の濃度より薄まれば界面活性作用を失いますし、一日で分解してしまいます。
ところが合成界面活性剤は、どんなに薄まっても界面活性作用は失わず、分解もなかなか進みません。
地球温暖化対策にとっても、大きな違いが出てきます。
水とC02は、一見関係がなさそうにも見えますが、給湯など水を温めるときに使われるガス・電気のほか、
上下水道を浄化するときにも電力を中心としたエネルギーが使われ、CO2が排出されます。
水の節約や水を汚さない工夫も省エネにつながり、CO2を削減することになります。
石鹸を作るときのエネルギーと合成洗剤を作るときのエネルギーも違ってきます。
環境汚染も少なくなり、健康への影響が変わってくるのでは、ないでしょうか。
CO2の削減目標も出されているのですから、分解性のいいもので、手を洗い、食器を洗い、掃除をしたら大きく変わったくるのでは、ないでしょうか。
しんどいのです。体に悪いのをなぜつかっているのですか。では、きっと考えてくださらないだろうなと思いまして、
地球温暖化にいかに関係しているかということでは、考えてくださるのではないかと思いました。
私の出かけれる場所を作ってくださいというのもありますが、これ以上しんどい人を増やさないでくださいという願いでいっぱいです。
日々、経皮毒になるであろう物で、手を洗い、食器を洗い、掃除をしている方は、どうなのであろうかなと思います。
でも、それが一般的に売られているものだからという答えなのかもしれませんが、本当にいいのでしょうか。
症状が出て、ようやく、いろんなことに疑問を持つようになりました。
体に優しい所が、少な過ぎます。
本当の意味での安全、安心、やすらぎです。
ぜひ、少しでもいいので、考えてみてください。
今後、安全で、安心の安らぎの場が増えることを希望します。
化学物質過敏症の症状が出てなくても、気を付けたほうがいい事は、たくさんあると思います。
備品に関しては、一度鼻でクンクンと臭ってみてください。
スリッパやマウスパットから、臭いがしていました。
もし、臭いがする場合、それは、化学物質が発散されていると思います。
費用はかからないですから臭ってみてください。
普通に売られているスリッパのほとんどが、ホルムアルデヒドありです。
スリッパで、反応を起こしまして、買った所で数値を測ってもらいました。
スリッパをあまり臭ったこともなく、こんなにくさい臭いがしていたとは、びっくりでした。
ホルムアルデヒドなしのスリッパも、存在しますが、なかなか探さないとないです。
ホルムアルデヒド有り、無しとの表示があり、一緒に並んでいるわけではないです。
消費者は、選択する余地もないのです。
心配のない所が、一箇所でも増えるといいなと思っています。
体に優しいトイレは、環境に優しくなります。
掃除の洗剤で、苦しくなったことがあります。
地球温暖化にも、分解のしやすいものであったら、地球に対しての負担が減るはずです。
本当にこれで、安全なのと少しでいいので、疑問を持ってください。
調査機関に出さなくても、人間には、鼻というすばらしい物があります。
お金はかかりませんから。
私自身が、症状が出るまで安全性に対して、目をつぶってきたと感じております。

〔香料自粛等 他自治体でとりくみ進む〕
 阪南市において 化学物質過敏症への理解と香料自粛のご協力お願いのポスタ−が出来上がりました。
 



 たかがポスターかもしれませんが、されどポスターです。化学物質過敏症に対して、身近なところから理解が広がっていくことが期待されます。

大阪狭山市では

      ▲ クリックしてください

 このような他自治体のとりくみは広がり始めているようです。本市では、医療関係者による化学物質過敏症研究会は発足しました。他自治体のとりくみに学んで、過敏症患者の立場に立った実効性ある対策が執られていくよう、注視していきます。


〔樹勢回復剤「ラクトバチルス」の試験散布〕
(08.6.2)
  以前、発酵樹勢回復液「ラクトバチルス」の提案について、紹介しました。  去る5月2日午後には、NPO緑を守る会、ラクトバチルスによって有機農法を普及しようと奮闘する福井のNPOの検査員の方が来室し、緑と花の課長、課長補佐と意見交換を行いました。この樹勢回復剤には、害虫の卵と幼齢幼虫に脱水症状を起こさせ、「萎縮死滅」に到らせる効果をも持つことから、人体や生態系に無害な害虫防除剤としても活用できないかとの問題提起です。法律上の制約があり、そこにどんな知恵を出していくか検討することになりました。実証的な試みも考えていかなければなりません。一歩前進の話し合いが出来たことは歓迎しています。

 その植物活性化液(樹勢回復液)のラクトバチルスを、6月2日の午前中に試験散布しました。緑と花の課と委託された森林組合の職員あわせて8人が集結し、山科の伏見川沿いの桜7本に散布しました。写真に見るように、動力噴霧器を使い、木肌、枝、葉にむらなく液を噴射、噴霧し、根本には土壌改良材に含ませてかぶせかけられました。これが化学農薬ですと、あのような軽装で散布することは許されません。
 おとつい昨日と、班の各家庭に説明し、洗濯物には配慮をして欲しいと回りましたが、天然由来の樹勢回復と副次的効果としての害虫駆除作用には、期待がもたれました。保育園勤務のMさんは、園庭の木につくアメリカシロヒトリを市販の農薬で駆除しているが、やむなくやっているので心配してきた。そういうものがあるならいいね。と関心を示されました。

 二週間ほどして再度散布し、その後は樹勢の具合や枝葉の状態を定期的に観察記録しながら、効果を検証していくことになります。
(二回目散布は8月4日早朝に実施)


〔汚染米問題に対する太田農水大臣発言に怒り!〕(08.9.16)
 総選挙向けのパフォーマンスとしてしらけた視線を浴びる自民党の総裁選挙。何よりも、社会を劣化させ、人間をバラバラに切り離すもっけ至上主義(市場原理主義、新自由主義、ネオリベラリズム)の反省なき空騒ぎは、人々から厳しいしっぺ返しが来るでしょう。この政治の本質を体現しているのが、事務所問題の当事者でもある太田農水大臣の発言でしょう。
 この太田発言と、それに迎合するような識者の発言に怒りを込めたメールが私に寄せられましたので、了解の下で、私からの広報として以下に掲載します。

 ○○○○○○○○○○○○

 ご無沙汰致しております。
お元気でご活躍のことと存じます。

さて、このところ汚染米の杜撰な取り扱いが世情を賑わせてい
ますが、太田農水大臣の発言をはじめ報道記事や専門家と称す
る人のコメントで大変気になっている事があります。

それは「毒餃子の場合に比べて何万分の一であり健康影響はな
い。だから農水省はジタバタしていない」「健康被害の訴えは
ない」「微量であり食べ続けても問題はない」等々火消しのた
めか・・・不適切な表現がなされておりますが、科学的に正確
な表現がなされるべきではないでしょうか。

1,有害化学物質やカビ毒についてですが、「発ガン性は閾値
がない」と言われており、微量であっても発ガンの可能性があ
ります。

2,胎児や子どもの発達中の神経系に対して発達の重要な窓(
時期)に与える影響は、取り返しがつかない痕跡を残す懸念が
あります。

3,健康被害の影響は、急性中毒だけではありません。慢性毒
性や微量影響は少しづつ気づきにくく目に見えないかたちで進
行し健康影響を及ぼします。

4,過去にさかのぼりカドニュウム汚染を含む内外の汚染米を
国内でどのように処分してきたのか、農林水産省他関係機関は
全ての情報を明らかにすべきです。毒性の有無は、その総体と
しての国民への毒性影響を考慮して発言すべきであり短絡的に
「影響は無い」とする発言は慎むべきと思います。

5,太田農水大臣の発言が見事に代弁していますが、科学的知
見を国民にきちんと伝えることをせず、さも問題は無いかのよ
うに振る舞うことによって、有害化学物質に対する国民の感受
性を鈍いものに誘導してきたこの国とメディアの責任と罪は大
きいと感じます。

 6月に消費者行政の基本計画ができそれに添って地方自治体
でも連絡会議など少しづつ動きが出てきていると聞いておりま
す。報道任せにせず、自治体の広報誌やHPでも汚染米の問題
点をきちんと掲示し市民の意識喚起をすべきではないでしょう
か。全体の意識を高めないとこうした問題は無くならないと思
います。




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